昔話のような空間で行われる筆供養 綾部八田地域の歴史ある岩王寺の萩まつり|綾部の料亭ゆう月
- 2018年09月01日
- 作成者:yuzuki
カテゴリー:近隣のオススメスポット
昔話の中の光景をご覧になりませんか?
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ゆう月のある綾部市北部の八田地域、府道から脇へと入り田園の横を進みます。
ゆう月を越えさらに進むと道は山を上へと、
急な登り坂をゆっくり進むと、
その先に岩王寺があります。
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寺へと続く石段、
その先には金剛力士像を有する仁王門、
そして本堂、
仁王門と本堂はともにかやぶきの屋根になっており、
周りには木々山々、
真上には小さく見える空があり
まるで昔話の世界に入ったかのように光景が広がっています。
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毎年9月の第二日曜日に開催される岩王寺の萩まつり
この岩王寺では毎年9月の第二日曜日にお祭りが開催され、
多くの人が拝観します。
「萩まつり 筆供養」です。
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もともと萩の花が綺麗に咲き誇るお寺だったことから
萩まつりという名がつきました。
近年、野生の鹿により萩に被害を受けましたが
昨年のお祭りで寄付を募って萩の植樹が行われ
我がゆう月もささやかながら協力させていただきました。
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次第に萩がお寺を彩る光景を取り戻すことを願っています。
このお祭りのメインのイベントは筆供養です。
下で詳しく書いていますが、
その昔、この山から上質の硯石が取れ、時の天皇に献上、
天皇がそれを大変讃えたことから
古くなった筆や鉛筆などを供養する
このお祭りが始まりました。
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今年2018年の開催日は9日です
当日お祭りは朝10時から午後3時まで開催され、
和太鼓、お琴の演奏が行われます。
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また、普段は公開されていない、
龍虎の襖絵や御本尊 薬師如来 十二神将などの一般公開も行われ
貴重な体験ができます。
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メインイベントの筆供養は10時30分から行われますので
筆などをご持参の方は間に合うように
お越しください。
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1070年の歴史を持つ丹波の古刹 高野山真言宗「岩王寺」
古くより岩王寺のあるこの地は優れた硯石が多く算出し、
850年ごろここで取れた石でできた硯石を
日本三筆の1人 嵯峨天皇に献上したところ、
天皇はそれを大変好まれ愛用し、
「石の王子であるべし」
と賞賛され「石王子」とかいて「しゃくおうじ」と
言葉にされました。
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それからおよそ100年後、
天暦三年(949年)に醍醐天皇の第二皇子である空也上人がここを訪れ、
お寺を建立、
石よりもどっしりとした「岩」の字を用いて、
嵯峨天皇の発した言葉をそのままに
「岩王寺」(しゃくおうじ)名付けこのお寺が始まりました。
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それから平安の世、
岩王寺は栄え、
山一帯に堂塔伽藍が林立し寺僧は100人に至り、寺領七百石を有して
山陰随一の聖地となり隆盛を極めました。
ゆう月のある綾部市七百石町の町名はこの寺領に由来しています。
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次第に衰退の道をたどるが、
建武元年(1334年)足利尊氏が丹波国 篠村(現在の亀岡市内)に挙兵した際、
僧徒が戦勝祈祷を行い、尊氏の戦勝後、
その功として何鹿郡八田郷内の田地弐町を寄進されました。
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しかし、戦国の世、
豊臣秀吉が天下を平定すると、
ことごとく寺領を失い衰退しましたが、
江戸中期の住僧・秀蓮によって復興、
それから今日に至るまで代々の住職と檀徒の努力によって
岩王寺は守られてきました。
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岩王寺は本山様式をそのままに、
南より仁王門、本堂、庫裏が直線上に整然と建ち並び、本堂の東側に西面して当山の鎮守神「熊野権現」厳然と祀られています。
近郷には類を見ない造りです。
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重宝も多くそれらが公開されるのも萩祭りの見どころです
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創建以来安置し奉る御本尊の薬師如来、
日光月光両菩薩、
御本尊を守護する薬師十二神将、
庫裏には大日如来、
宗祖弘法大師、開山空也上人の坐像があります。
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お寺全体としては、
平成七年に仁王門、本堂(附として庫裏 鎮守堂も)が
京都府の登録有形文化財に指定されています。
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仁王門にさりげなくある彫刻も歴史、文化を感じる作品です。
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多くの文化財、重宝がある中で特に目を見張るのが、
「龍虎の襖絵」に代表する渡辺玄対の作品です。
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谷文晁という有名な江戸時代の画家の師として知られる、
渡辺玄対は寛永二年に江戸で生まれ、
江戸時代の中期に多くの作品を残し75年の生涯を閉じました。
その渡辺玄対が江戸時代に再建された岩王寺に宿泊し、
龍虎の襖絵を始めとして複数の作品を描き、
このお寺に残しました。
現在一つの寺院に渡辺玄対の作品が多くの残っているところはなく、
歴史的に貴重なことといえます。
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萩祭り当日、賑やかで貴重な文化財、重宝を見ることのできる岩王寺、
その他の日、江戸時代にタイムスリップしたかのような静かな岩王寺、
どちらも千年の歴史を五感で感じることのできる
とても素晴らしいお寺です。
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この岩王寺のお膝元、かつての寺領で
我がゆう月を営業できていることを誇りに
お客様を日々お迎えしています。
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情報–
正式名称 神宮山 岩王寺
住所 〒623-0111 綾部市七百石町寺ノ段1番地
電話番号 0773-44-0646
拝観時間 9:00~16:00
拝観料金 無料(内拝は志納)
拝観予約 内拝のみ要予約
駐車場 あり(無料)
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リンク
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