自然のホタルが飛び交う庭園…綾部市のゆう月にあります。
- 2017年06月28日
- 作成者:yuzuki
カテゴリー:庭園
6月のゆう月は庭園で紫陽花が花を咲かせ樹々はより青々と、
池には睡蓮が花開きお客様をお迎えしています。
そんな初夏の風物詩、梅雨時に楽しめる季節の光景といえば
蛍ですね。
綾部市の市街地から離れ北へ、
車で約15分ほど進んだ八田地区は
京都特有の低くうっそうと樹々の茂った山が間近に続き、
その谷に水田が並んでいます。
そんなこの地域は綾部市では上林地区に続いて
ホタルの観れる地域とされています。
我がゆう月も三方を山に囲まれた谷に位置し
その山からは山水が敷地内を通って川へと流れています。
そのおかげもあり、
6月にはゆう月の庭園の中をゲンジボタルが優雅に舞い
ヒメボタルが水草の影で休みながら
淡い光を放っています。
ゆう月で見ることのできるホタル
ゲンジボタル
ホタルといえばまずはこのゲンジボタルを思い浮かべるのではないでしょうか?
発光量が多く発光のテンポもゆっくりなため
飛ぶ姿は非常に優雅で、見る者に時間の経過を忘れさせるような
そんな幻想的な光景を作り出してくれます。
見ていて飽きのこない、
日常の様々な考え事を忘れ
ゆっくりとした時間を与えてくれる
…そんな蛍です。
名前の由来は主に2つ。
一つは源氏と平家から、
実際「ヘイケボタル」と名付けられた蛍の種類もいますね。
平安後期、平家を打ち破ること夢みて無念にも敗れた源頼政の思いが
亡霊となって闇夜に現れたと例えられたことが由来という説、
もう一つは紫式部の長編物語「源氏物語」
作中に主人公の光源氏が光を放つという描写があることから
ゲンジボタルと名付けられたという説、
この2つが有力な説のようです。
ヒメボタル
ゲンジボタルに比べると一回り小さく、
発光も控えめなホタルです。
知名度もゲンジボタルに比べると低いですね。
私自身若い頃は
ホタルといえばゲンジボタルぐらいしか知りませんでした。
しかし、
ゆう月の庭でゲンジボタルとは違う光を見たときに、
私は目を奪われました。
ゲンジボタルは強い光をゆっくりとしたテンポで光らせ
夜空を舞っている印象ですが、
目の前にあった光景はそれとは異なるものでした。
無数の淡い光が目の前に広がっていたのです。
あまり飛び交わずに庭園内を流れる川に生えている長葉水葵に停り、
ゲンジボタルとは違う早いテンポで
キラキラと光を放っていました。
控えめですが、クリスマスツリーの電飾を思わせるような、
そんな光です。
それを1匹のホタルは自らの力で光らせている、
そんなホタルがいくつも集まって幻想的な光景を作り出している。
それがヒメボタルです。
里山にあるゆう月にはホタルが自生しています
近年、演出としてホタルを放ってお客様に楽しんでいただくお店やイベントもあり
夏の風物詩としてホタルを楽しむことのできる環境がいくつもあります。
ホタルを見ることのできる環境が少なくなってる中、
各地でそのような働きがけが行われていることは非常にいいことだと思います。
そんな中、
我がゆう月ではその地の利を生かし
自然のホタルの自生を継続させることに努めてまいりました。
元々周辺にホタルが自生していたので
山水を引き庭園内環境を整えることでホタルの定着を
目指してきました。
そして現在では周辺も含めそばの山から庭園内にかけて
多くのホタルを見ることができるようになりました。
イベントなどで一斉に放たれる派手さは無いですが、
夜空を優雅に舞うゲンジボタル、
水辺の葉に停りキラキラと光るヒメボタルを、
自然のままに見ることができます。
6月に見頃を迎えます
6月に入り少しずつホタルを確認することができ、
6月の3週目ぐらいに最盛期を迎え、
その後、7月の初旬ぐらいまでは毎年楽しむことができます。
我がゆう月は完全予約制でディナータイムにお受けできる予約は
会席料理を提供する本館で3組、
ビアガーデンを営業している別館で約3組、
お客様の数が限られていますのでイベントなどのように
人でごった返しているということがありません。
お客様のご来店時は庭を照明でライトアップしていますので、
ご希望やお伺いにより、もしホタルを見たということであれば
照明を落とし従業員がお庭へとご案内いたします。
この時期は8時頃に暗くなりますので、
ホタルは8時15分頃から9時頃によく飛び交います。
もし6時頃から会食を始められますと
8時前ぐらいに全てのお料理をお召し上がりいただくことが可能です。
その後少し談笑し、お帰り前にホタルを鑑賞、
その幻想的な光景を目と心に焼き付けてゆう月を後にしていただく、
このようなコースをお楽しみいただくことができます。
ただ私、料理長として少し心配なのは
自然のホタルの光景が素晴らしすぎて
料理の印象は薄れてしまう…
ということです。
そのようなことが無いように
ホタルに負けないご満足いただける料理作りに
日々研鑽を重ねます。
料理もホタルも滞在時間をトータルで楽しんでいただける
そんな料亭が綾部にはあります。
嵐のCMでおなじみ、47都道府県の一番搾り「京都に乾杯」6月6日より提供開始。
- 2017年06月14日
- 作成者:yuzuki
カテゴリー:飲み物について
今年も綾部の料亭 ゆう月では、
嵐のCMでおなじみの47都道府県の一番搾り「京都に乾杯」をご提供します。
キリンビールの主力ビールである「一番搾り」、
2016年から始まった47都道府県の1番搾り、
昨年は「京都づくり」という名で作られ、
京都ならではの雅で上品な味わいのビールとして、
日本料理とよく合い好評をいただいておりました。
今年、2017年は名前を新たに「京都に乾杯」として、
6月6日に発売され、ゆう月でも取り扱いを開始しました。
地元の誇りをおいしさに変えて
沖縄から北海道まで縦に長い日本は
各地域でその土地ならではの風土、気質が長年かけて育まれてきました。
食文化も育まれてきたものの一つです。
琉球王国が育んだ沖縄の宮廷料理、
鎖国の時代に唯一外交の窓口であった長崎で海外文化を強く受けた卓袱料理、
人の集まり近海の幸が育んだ江戸料理、
他にも高知の皿鉢料理、金沢の加賀料理、
様々な料理がその風土で育まれてきました。
そして、
ここ京都でも日本の料理代表とも言える京料理、
古くは関西料理や上方料理とも言われた食文化が育まれてきました。
それぞれの食文化に合った一番搾りを作るために、
地域の人々の話を聞き、その誇りを美味しさで表現することで、
2017年の47都道府県の一番搾りができたようです。
「地元らしい体験の提案を通じて
日本をますます盛り上げていきます!」
これが今年のキリンビール、47都道府県の一番搾りのコンセプトのようです。
京都の誇りをおいしさに変えて
47都道府県の一番搾り「京都に乾杯」は、
パッケージのイメージカラーに京都の伝統色京紫を使用して京都らしい上品で奥ゆかしい上がりになっています。
材料には京都府産の大麦麦芽を使用して京都らしさを表現、
料理長の通山も試飲しましたが、
軽い口当たりとすっきりとした飲み口の中に、
華やかな香りと旨味が感じられます。
上品な味わいが広がるこのビールは、
ゆう月のどんな季節料理にもよく合うと思いますが、
私が思うに7月と8月の会席料理で提供予定の
「鱧の天麩羅」と共に飲みたい一杯です。
もちろん、CMでもテーマとなっているだし巻きとの組み合わせも
最高だと思いますよ。
「はんなりを感じる」「京のほんまもん」
そんな言葉にふさわしい京都の一番搾りです。
「京都に乾杯」ご注文のお客様のための特別特典
嵐の二宮さんが出演する「京都に乾杯」のCMでもテーマとなっているのが
「京だし巻き」
だしをたっぷりと含んだだし巻き玉子はまさに京都を代表する料理、
CMでもふわふわの京だし巻きが紹介されています。
綾部の料亭 ゆう月でも「47都道府県の一番搾り 京都に乾杯」の提供に当たり、
ゆう月独自の特別キャンペーンを行います。
《特典》
「京都に乾杯」をご注文のお客様を対象に
700円で提供している「平飼い鶏の玉子のだし巻き」に鰻を入れて
鰻巻き玉子にします(値段据え置き)
綾部市の東部、山に囲まれた上林という地域があります。
その自然の中で平飼いされた鶏の卵を使用して、
利尻昆布と上質な鰹節でとった一番出汁を加えた
出汁巻き玉子をご提供しています。
「京都に乾杯」をご注文のお客様には、
皮を香ばしく焼き上げた
肉厚でふわふわのうなぎの蒲焼きを玉子で巻いた
「鰻巻き玉子」に変更してご提供します。
うなぎのふわふわ、卵のふわふわ、
嵐の二宮さんがCMで表現している
「ふわふわ」をぜひゆう月で味わってください。
その他関連動画やサイトのご紹介
■ 47都道府県の一番搾りCM
■ 47都道府県の一番搾り「京都に乾杯」のサイトはこちら
綾部の料亭 ゆう月 初夏の会席料理は鱧や賀茂茄子を使い京都ならではの会席料理です
- 2017年06月02日
- 作成者:yuzuki
カテゴリー:料理
この初夏の会席料理の献立を作るにあたって特に重要視したのは清涼感と京都の素材です。
花の季節、梅や桃や桜が彩っていた季節はお花が料理にも映し出され華やかで色彩豊かなお料理がお膳に並んでおりました。
春のお料理はこちらをご覧下さい。
また春の会席料理の動画はこちらをご覧下さい。
初夏の清涼感を器にのせて
季節は進み、ゴールデンウィークや母の日、梅雨の季節を迎える初夏、
樹々は葉を蓄え新緑が眩しい季節を迎えると、
お料理の盛り付けもシンプルで青い紅葉の葉を生かした盛り付けへと変わってきます。
新緑を照らす晴天が多く、気温も穏やかで爽やかな5月のイメージは
ガラスや白のシンプルな器が表現し、
見た目にも夏の訪れを感じていただけるように配慮しております。
一転、6月を迎えると梅雨の時期を迎え、雨の日が続きます。
湿気を感じるそんな時こそ
この睡蓮会席で爽やかさを感じていただければと思っております。
そんなシンプルな清涼感の中にアクセントとして準備しているのが、
御造里に添えられた1輪挿しです。
こちらには初夏に咲く花をお客様お一人ずつに添え、
夏の訪れを感じていただけるようにしています。
一輪挿しを彩るお花は、
5月はじめのゴールデンウィークの頃ならツツジ、
母の日が近づき、お母様への感謝の気持ちでご予約されたお客様へはカーネーションを、
その後咲き出す菖蒲やアヤメ、カキツバタを、
6月に入れば紫陽花を、
時期に応じてこれらの花で初夏の香りをお楽しみください。
京都の素材をメインに使った会席料理
お出しするお料理は京都の伝統産品をメインに今まさに旬を迎える食材を揃えました。
京都府の中部、南丹市日吉町に日吉ファームという養豚場があります。
そちらで飼育された京丹波高原豚という上質な豚肉を、
京丹波町の丹波牛を扱っているいづつ屋さんより仕入れ、
5時間の調理で豚の角煮に仕上げます。
日本料理の要のお米は綾部市内の上林地区、
舞鶴市と福井県おおい町にほど近い、
山に囲まれた自然豊かな地域で、
山水を引いて作られた低農薬こしひかりを使っています。
また、今回は京水菜や旬の賀茂茄子といった京野菜を使用しておりますが、
我がゆう月は今年、
京のふるさと産品協会様の認定する「旬の京野菜提供店」として新たに認定をいただいきました。
この認定は京都府内と東京都で
1年を通して継続的に旬の京野菜を提供できる飲食店を対象にしている認定制度で
各ジャンルの名だたる料理店が認定をされています。
今回その仲間入りをさせていただきました。
綾部市では「丹波茶屋 ゆらり」様が第一号で、
我がゆう月は丹波茶屋ゆらり様に続き2店目となりました。(2017年4月現在)
これからはより一層京野菜の美味しさ、栄養価の高さなどを知っていただけるよう料理に取り入れ、京都・綾部の会席料理を作り上げていこうと思っております。
睡蓮会席 5,900円(消費税・サービス料込み)
−御献立−
《先附け》
熟成真鯛と水菜の磯辺和え 白芋茎と冬瓜の淡葛餡 梅紫蘇添え
昆布を挟んで一昼夜熟成させた真鯛と水菜を岩海苔で和え磯の香りと昆布のほのかな香りが豊かな和え物に仕上げました。もう一品、白芋茎と冬瓜を1番出汁で含め煮、丹後産の煮干しでコクを加えくず粉でとろみをつけた煮物をご用意します。
《煮物椀》
雲丹の蓮根まんじゅう 澄まし仕立て
すりおろした蓮根と雲丹を蒸し上げ利尻昆布と上質な鰹節の出汁でお椀を作ります。雲丹が上品に香ります。
《御造里》
本鮪の角造り 琥珀玉子添え 鱧の焼き霜造り 淡路の藻塩添え
旨味の強い本鮪には西京味噌に漬け込んだ卵黄を添えて土佐醤油で召し上がっていただき、鱧は骨切りをして炙り仕立てにし淡路の藻塩でさっぱりとお召し上がりいただきます。
《焚合》
京丹波高原豚の角煮 綾部の湯葉餡掛け
丹波の高原で育った豚肉を4時間の下茹で、1時間の煮込みで仕上げた角煮です。角煮の煮汁に漬け込んだ小松菜と形をとどめないほどやわらかくとった湯葉をミキサーにかけとろみをつけた餡を添えてご提供します。
《焼八寸》
鰆の利休若草焼き 酢取り茗荷 穴子の八幡巻き 山桃 川海老の唐揚げ
脂ののった鰆は胡麻の香りを加えた叩きオクラをのせて仕上げます。その他にも京都の郷土料理である穴子の八幡巻きと夏が旬の山桃の甘露煮、川海老の唐揚げを盛り合わせてお出しします。
《油物》
叩き海老と賀茂茄子の博多揚げ 夏野菜添え 西京味噌の田楽仕立て
海老を荒く叩いて海老の食感を活かし賀茂茄子で挟んで天麩羅にします。盛り付けには賀茂茄子半分をくりぬいて揚げ、それを器にしてその上に盛り込みます。天露や塩で食べるのが一般的なところですが今回のお料理では西京味噌を添えてご提供しますので田楽仕立てでお召し上がりください。
《酢乃物》
蓴菜と夏野菜の冷製 生姜水雲 盛り合わせ
じゅんさいと長芋ときゅうりを盛り合わせ夏野菜の酢の物をご用意します。ショットグラスには土佐酢につけた水雲を入れ籠に盛り合わせてお出しします。
《留椀》
八丁味噌仕立て
《御飯》
真鯛の炊き込み御飯
《香乃物》
三種盛り合わせ
真鯛の頭を香ばしく焼き旨味の詰まった身をほぐして炊き込み御飯にしました。
《水菓子》
抹茶と黒豆のゆう月ロール 若桃の甘露煮 柑橘ジュレ
当店自慢の自家製米粉ロール、新茶の季節は抹茶です。
早摘みの桃を甘露煮にし、だいだいの果汁のジュレを掛けてご提供します。
初夏の会席料理を動画でもご紹介しています
YouTubeのゆう月チャンネルで5月・6月の会席料理の動画を後悔しています。
先附けから順にご覧いただけます。
■ 旬の京野菜提供店認定についてはこちら
■ 旬の京野菜提供店リストはこちら
■ 丹波茶屋 ゆらり様サイトはこちら
■ 日吉ファーム様サイトはこちら
■ いづつ屋様のサイトはこちら